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試聴する(インスト) (midi)
奥山に棲む雷の鳥
神に近い鳥と 呼ばれる
その上を飛ぶ者は無い
ただ一人 使命を胸に
自分を隠す場所など無く
自分を飾る気持ちも無く
厳しい風に耐え生きる
雷の鳥になれるものか
おまえは
いつも神が見てる頂と
たまに見落とすふもとの山と
おまえの道はどっちへと
続いているのか 誰も知らぬ
◇
雷の鳥を見に行くには
山里離れ 森を抜け
谷を伝い 崖を登り
ただひたすら 自力で歩く
高嶺の雷鳥 誰より静か
藪の雀は 誰より賑やか
おまえの心はどっちへと
続いているのか 神も知らぬ
◇
いつも神が見てる頂と
たまに見落とすふもとの山と
おまえの道はどっちへと
続いてるか 誰も知らぬ
いつも神が見てる頂と
たまに見落とすふもとの山と
おまえの道はどっちへと
続いているのか 誰も…
しら山の 松の木陰に かくろひて
やすらにすめる 雷の鳥かな
おまえの道は おまえしか 知らぬ
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奥山とは人がめったに足を踏み入れない
手つかずの山の事で、里山の対語です。
神の領域である奥山の頂で暮らす雷鳥は、
昔から『神の鳥』と呼ばれ大切にされて
きました。
既に江戸時代の加賀藩で、白山や立山に
監視員を派遣したり、周辺の村に監視を
命じたりして保護に乗り出していたという
記録が残っています。
歌詞の中の短歌は、夫木和歌抄(1200年)
中の後鳥羽上皇の歌です。
江戸中期、御所で火事が発生した時に、
この和歌と雷鳥が描かれている掛け軸を
飾っていた建物だけが焼失を免れました。
以後、雷鳥とこの歌のセットは雷除け、
火災除けの護符となったそうです。 |
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オリジナルソング一覧 |
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(C) Yokoyama,Tamami. |
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